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ltttle 8 silver prints

東京芝浦のギャラリーPGI にエントランスギャラリーが出来ました。
そこでひとつきほど常設展としてスペースにあわせた小さな8枚のシルヴァープリントを展示していただくことになりました。ひとつの試みですが、ギャラリーに感謝したいと思います。
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90年代の中頃、パリのレストランのキッチンウィンドウです。
印画紙はフォルテだったと思いますが、同じ紙はもうマーケットにも手元にもありませんので、
プリントはこれだけです。

http://www.pgi.ac/content/view/317/40/lang,ja/
展示期間は9月1日から10月1日迄です。
こちらもご覧いただければと思います。
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by b-road | 2011-08-31 21:33 | Trackback | Comments(0)

展覧会「Charleston Farmhouse」

9月2日から目黒のブリッツギャラリーで展覧会 「Charleston Farmhouse」を行います。
お近くまでおいでの際は是非お寄りいただければと思います。

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タイトルの「チャールストンファームハウス」はイギリス南部サセックス州の片田舎にある農家ですが、ここは20世紀初頭からヴァネッサ・ベルとダンカン・グラントを中心としたアーティストグループが住み制作を続けた場所として広く知られています。サセックス州にはこのほかにも、ヴァージニア・ウルフの住まいだったモンクハウスとか写真家リー・ミラーの住居があリます。しかもお互いの距離は近く、なんでこんな田舎の片隅に著名なアーティストの住まいが集まっていたのだろうかと思います。

チャールストンファームハウスは毎年イースターから10月の末頃までパブリックに公開されていますが、ダイレクトに行ける交通機関はありません、最寄りの町は Lewes でそこからタクシーというのが一般的ですが、帰りの足を確保する必要もあります。ぼくは予定がなければ週に一度バスとタクシーを乗り継いでここを訪れるのですが、運が良ければタクシードライバーから面白い逸話を聞くこともあります。チャールストンの近くに住んでいた妖しげなロシアンダンサーの話とか、印象派の巨匠セザンヌの絵が何枚も捨ててあった道の繁みなんていうのは、思わず身を乗り出して聞いたものです。この周りは農耕地でほかには何にもありません。家の前には池があるだけあとはもう見渡す限り畑と樹木、限りなくふつうのイギリスの田舎です。

家の中に入ると家具や調度品は英国的というよりは南欧的で、色調もカラフルな暖色系で整えられています、またその多くが大陸から運んで来たものだとわかり、かなり頻繁にヨーロッパ大陸に足をはこんでいたことが伺われます。また当時の彼らが影響を受けていた芸術のバックグラウンドをそれらから感じることもできます。

パリから最も近くの海辺はノルマンディーです。そしてその港のひとつディエップとサセックス州のニューヘイヴンの間には1847年からフェリーが開通していました。そして鉄道はパリからディエップの海辺まで走り、ニューヘイヴンからはこれまたロンドンまで走っていました。イギリスのこの鉄道は60年代に閉鎖され今は駅舎がぽつんぽつんと残るだけですが、そういうことを思い起こすと、ただの田舎と思っていたこの辺りは意外にも大陸と往来するには格好の地の利にあったのかもしれません。

ぼくは未だこのニューヘイヴンとディエップ間の船旅はしたことがないのですが、ニューヘイヴンに行く度に30年代に書かれたヘンリー・ミラーのエッセイを思い浮かべます。パリですってんてんになったミラーが、ロンドンの友人を頼ってディエップから一文無しでフェリーに乗り翌朝白亜のイングランドを眺めてため息をつくのですが、入管ですぐに留置場に入れられ強制的にフランスに戻されるという話だったように記憶しています。それ以来この描写にある船から眺める白亜のイングランドというのが、まだ見ぬぼくの夢のひとつになっています。
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by b-road | 2011-08-26 10:25 | Trackback | Comments(8)

タイトル

10月の展覧会のタイトルがまだ決まらない。
展示用プリントは既に発送済みで、本のデザイン作業も後半に入っているのにその本のタイトルも付けられなくてデザイナーが悲鳴を上げているらしい。承知のようにヨーロッパは夏期休暇のまっただ中、ギャラリーもクローズド、オーナーもスタッフもあっちこっちでバカンス中。南米、北米、それにヨーロッパからiphone や ipad から発信のメールが届く。イギリス時間の月曜日朝がデッドラインなので、明日の日曜日も終日メールにかじりつきになりそう。

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しかしこんなにタイトルで苦労することははじめてだ。大抵はプロジェクトが始まればタイトルは苦もなく出来上がっているのだが、今回は時間が経てば経つ程むずかしく、考えれば考える程まとまらない。タイトルは決めてから始めるべしである。
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by b-road | 2011-08-20 21:49 | Leica | Trackback | Comments(4)

Thambar ー 劇薬の誘惑

先日会った友人のI氏が早速タンバールを送ってくれた。
タンバールは使ったことがないと言うと、今使っていませんのでしばらくどうぞと約束してくれたものだ。想像していたように大切に機材を扱う氏のレンズらしく、すばらしいコンディションだ。

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タンバールで何か特別に撮りたいものがさしあたってあるわけではないが、いつか試してみたいと思っていたライカでは最後のレンズ、モデファイを施して出来上がってきたばかりのM3はまさに最良の相棒だろうと思う。
その味は限りなく甘美にして、かつ劇薬であることも疑いがない。生かすも殺すも匙加減ひとつというわけだろう、さあどうなるか恐る恐る手にしてみようか。
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by b-road | 2011-08-17 22:22 | らいかあれこれ | Trackback | Comments(6)

DP1x ファームウェア1.02

7月22日からダウンロードが始まったので少し時間が経ってしまったが昨日更新する。
DP2のファームウェア更新の経験から、すぐに飛びついて更新するのは控えているのだが、今回のDP1xのこのヴァージョンアップ後もフォーカスの戸惑うことが少し多くなったのではとおもっている。

手元にあるDP2x(1.01)とDP1x(1.02)で比べると、同じポイントのフォーカスで、DP2xではスッとフォーカスするのに、DP1xではフォーカスが決まらず躊躇する。そして一度こうなるとコントラストの高い箇所でフォーカスしようとしてもフォーカスがきまらず、不安定なのだ。これは以DP2のファームウェアのヴァージョンアップのときにもあった現象ではないだろうか? 
ヴァージョンアップというのはある意味でモグラたたきみたいなもので、直線的な修正が難しいというものなのかもしれないが、しかしユーザーはモニターではないのだからとも思うのだが。

一方DP1xの液晶で再生される画像の色合いはDP2xとくらべてもこちらの方が断然いい。DP2xの方はグリーンかぶりがあって少し前のシグマカラーみたいでいただけない、DP1xはアンバー系の落ち着いた色調で、個人的にはシグマ中ベストではないかとおもっている。DP1xとDP2xのモニターの色調は早く揃えてほしいと思う。
by b-road | 2011-08-16 10:55 | DP1x | Trackback | Comments(0)

夏にため息


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by b-road | 2011-08-11 11:50 | Leica | Trackback | Comments(8)

PM-4000PX

来月の2日から目黒のブリッツで予定している展覧会を前にして、エプソンの4000PXが不調。
プリンターは5002もあるのだが、ブリッツで展示するプリントの大半は4000PXで仕上げていたので、残りを5002でやるわけにはいかない。それに4000PXのようなモノクロは5002では出来ないのだ(少なくともぼくには出来ない)。幸い4000PXは来年まで修理可能ということで、引き取りサービスを手配したのが先週の金曜日で5日目の水曜日には手元に戻ってきた。これこそ日本のメーカーの日本ならではのサービスで素晴らしい!
4000PXのユーザーは少なくないと思うが、まだまだ安心して使うことが出来ます。
by b-road | 2011-08-05 06:30 | Trackback | Comments(8)

NOKTON 35 mm f1.2 ASPH VMⅡ

f1.0とかf1.2のレンズは万能レンズではない、むしろ野球に例えればここ一番で登場する最強のDHである。

この類いのレンズは殆どの場合ぼくは開放からf2くらいまでしか使わないので、それ以上に絞ることについてはまったく考えない。だからこのノクトンもf1.2-1.4とf2辺りの性格がわかれば試用目的はほとんど済むことになる。
そもそもf1.2のレンズは開放で得られるものがナンボで、そうでなければ重くて大きいだけの木偶の坊になりかねない。このノクトンは開放から少し絞った辺りの描写に独特の柔らかさがあって魅力だ。f1.2のノクチやキャノンのRF用とも違う描写だが、これはNOKTON3512の世界と言ってもいいと思う。

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M8/Nokton 35 mm f1.2 ASPH VMⅡ
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by b-road | 2011-08-01 16:56 | Voigtlander VM | Trackback | Comments(0)