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M4 BP & Lux 50 1st BP

いつの間にか蝉の声もきこえなくなり、あっという間に季節は変わったのかと思うような9月になりました。

8月の中頃からはじめたスキャニングとプリントにやっと終わりが見えてきました。約600枚のネがから50枚ほどのスキャンをして、これからさらに20点ほどに絞ってプリントをするのですが、2週間もあれば終わるだろうという最初の見込みは結局3週目に入って何とか終わりが見えてきました。なんでこんなに時間が掛かるのというと、スキャンした時のゴミ取りが、まるでアナログプリントの修正作業みたいに単純な繰り返し作業で閉口です、つまり最も面白くない工程に一番時間がかかるということなんですね。

1982年10月に撮影したちょうど35年前のネガは、書き残されているメモからこれらのほとんどがその頃使っていたブラックペイントのM4に付けたズミルックス50の初期型ブラックペイントだったと思い出す。そのM4は写真学校で教わったある先生が、君よかったらこれ使ってくれないかと卒業後何年かしてからに譲っくれたもので、適当にペイントが剥がれて、カメラとしては最も美しい状態のM4でした、おそらくはぼくが手にしたM型ライカでもっとも撮り易いカメラだったと思う。それにロンドンで見つけた黒塗りのズミルックスは、前玉ににわずかに傷があったが、この組み合わせは文句なく理想のペアだったなーとコンタクトを見ていてとつくづく思っています。ほとんどの写真はこのコンビに加えて、ミノルタCLに付けたズミルックス35ミリの2本で撮っている。数点ノクティルックスで撮ったものが入っているので、この頃からやっと使い始めたのでないかと思うが、時折ズミルックス50に混じって試し撮りのようなカットが数点入っているので、様子見という感じの使い方ではなかったのだろうか、しかしまだズミルックスを押しのけるような使い方ではないので、それだけズミルックスとM4のバランスが素晴らしかったのでしょう。

その黄金のペアももうぼくのところには残っていませんが、黒塗りのズミルックは今でも友人が使っているはずです。80年代の中頃にはノクティルックスがズミルックスに変わってぼくの50ミリの中心になっていたので、もう要らないとあるとき親しい友人が使うM6用にとプレゼントしてしまったのです。しかしズミルックス1stの良さは今でもその頃のネガやプリントを見るたびによみがえり、心の中では今でももっとも憧れのレンズなので、これはこれからも変わりようがないだろうと思います。

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ここ数年毎年のように秋になると東京目黒のブリッツギャラリーで展覧会をしていますが、今年も例外でなく来月3日から予定していますので、ぜひご覧いただければと思います。会期中どなたかお使いのM4ブラックペイントを見ることができればと、心密かに楽しみにしています。さすがに今ズミルックス50の黒塗りは見ることは期待できないかもしれませんが、1stをお使いの方はぜひお声掛けをいいただければと思います。

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by b-road | 2017-09-04 15:11 | Leica | Trackback | Comments(14)
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Commented at 2017-09-04 18:13
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by RoyScheider11 at 2017-09-04 19:53
このお知らせを一日千秋の思いで待ちわびておりました。

セイケさんの展覧会は私の一年の中で最も重要なイベントに位置づけられております(※妻に聞かれたら非常に怒られそうですが(笑))。

ぜひとも伺ってセイケさんのプリントを拝見させて頂きたいと思います。

残念ながらブラックペイントのM4もズミルックスの1stも持ち合わせておりませんが、またお会い出来ましたら幸甚の至りです。
よろしくお願い致します。
Commented by akirasoftil at 2017-09-04 20:03
今年もブリッツさんで展覧会やられるのですね!
今年は、どのような写真を拝見できるのか今からとても楽しみです。
昨年、Ⅲfにズミルックス1st(L)を付けて伺いお声をかけさせていただきました。
今年も同じレンズで伺いたいと思います。
お時間があれば、是非お話をさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
Commented by masaki at 2017-09-05 06:35 x
展覧会はじまるのですね。
今からとても楽しみです。M4、LUXは持ちあわせていませんが、どれをぶら下げて行こうかなんて事を考えながら、その日を待ちます。
Commented by papa at 2017-09-05 22:45 x
もう自分がそこにいて、今にも帽子にも布にも影にすら、指が触れられるのではないかという感覚にソワソワしてしまいます。
セイケさんの写真はいつも時間とその時の空気がが固まりのように迫ってきて、不思議な感覚になります。見ている僕がその時代のその場所にいる感じがするのです。そして必ずその時のセイケさんの気配を感じられます。
この写真はお話に出てきている82年のものなのでしょうか。ZOEの撮影が始まって間もない頃でしょうか。その頃のセイケさんとお会いしてみたい。そんな気分になってしまいました。
Commented by b-road at 2017-09-06 11:54
鍵コメさん、コメントありがとうございます。
はっきりした理由はあるのですが、もしお会いすることがありましたら、そのときにお話できたらと思います。
Commented by b-road at 2017-09-06 11:58
RoyScheider11さん、コメントありがとうございます。
奥さまに怒られないように、こっそり来てください!
BPで入場制限にはなりませんので、よろしくお願いいたします。
Commented by b-road at 2017-09-06 12:21
akirasoftilさん、コメントありがとうございます。
バルナックに付けたルックスの501stでしたね、
今年はゆっくり見せていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
Commented by b-road at 2017-09-06 12:25
masakiさん、コメントありがとうございます。
東京の10月はお散歩にも快適な季節だと思います。
好きなカメラをぶら下げて、ぜひお出でいただけたらと思います。
Commented by b-road at 2017-09-06 12:41
papaさん、コメントありがとうございます。
すみません、ここに貼った写真は展覧会のものとは全く関係がありません。誤解を招くような使い方でもうしわけありませんでした。今回の展覧会の写真はZoeを撮り始めた頃のもので、ある意味ではそのプロトタイプと言ってもいいと思います。
ぜひご覧いただけたらと思います。
Commented by うさぎカメラマン at 2017-09-08 18:04 x
しばらくブログの更新がなかったので、ひょっとして展覧会の準備をされているのでは?と思っていました。
今の私の年齢よりも若かったセイケさんが見ておられた景色。
(ある意味、若い、若くないは関係ないのでしょうが)
とても、とても楽しみにしています!
文中のカメラじゃなく、M8とズミクロン・エルマリートですが、
よろしくお願いします。
Commented by b-road at 2017-09-08 20:40
うさぎカメラマンさん、コメントありがとうございます。
展覧会にお出でいただければ、大変嬉しく思います。
よろしくお願いします。
Commented by imai209 at 2017-09-09 00:22
以前、雑誌で拝見したジュリーが観衆の中にまぎれてたたずむ一枚がとても印象に残っています。
いつ頃になるかまだわかりませんが、会期中にまたブリッツさんへ伺いたいと思っています。楽しみにしております。


Commented by b-road at 2017-09-09 11:05
imai209さん、コメントありがとうございます。
ぜひご覧いただけたらと思います、よろしくお願いします。